8Bit Adventure Game Builder for FM77AV 4096c-J
A downloadable tool for Windows
このソフトウェアは、富士通FM77AVのエミュレータ XM7上で動作する、懐かしいテキスト入力アドベンチャーゲームを制作するためのシステムです。
クリエイターが創作活動に集中できるよう、実行コードの開発は不要です。ゲームのシナリオを記述し、画像を用意するだけです。
画面サイズは320×200ピクセルですが、最大4096色に対応しており、8ビットマシンとしては最高画質を実現しています。
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**このシステムを作ったきっかけ**
1985年、富士通は最後の8ビットコンピュータであるFM77AVシリーズを発売しました。
最大4096色表示に対応し、当時の最先端技術を駆使したものでした。
しかし、その後に発売された市販ソフトを振り返ると、4096色表示の性能をフルに活かしたタイトルはほとんどなく、
私の知る限り、アドベンチャーゲームでは全くと言っていいほど使われていませんでした。
大きな理由の一つは、おそらくハードウェアの制約でしょう。4096色モードでは、320×200の画像1枚に96KBのデータが必要でした。
今となってはたいした容量ではありませんが、当時の3.5インチフロッピーディスクは320KBしか保存できず、
1枚のディスクに3枚しか画像を保存できませんでした。640KBのディスクでも6枚、1MBのディスクでも約10枚しか保存できませんでした。
つまり、100枚以上の画像を含むアドベンチャーゲームでは、ディスクの交換が頻繁に発生し、実用的ではありませんでした。
さらに、ディスクアクセスは非常に遅く、1枚の画像を読み込むだけでもかなりの時間を要しました。
つまり、FM77AVはグラフィックスペックは優れていたものの、CPU速度と周辺機器の性能が追いつかなかったのです。
この状況を変えたのは、2000年頃に登場したFM-7エミュレータXM7でした。
オリジナル版の開発は2001年頃に終了していましたが、私がXM7を知ったのは2019年頃でした。
XM7は実機を忠実に再現しながらも、処理速度やディスクアクセス速度は実機をはるかに上回っています。
ディスクサイズ自体は変わりませんが、エミュレータの動作中でもWindows側から仮想ディスクに新しいデータを書き込めることに気づきました。
これは、XM7で動作するFM77AVにとって、無限大のハードディスクを接続したようなものです。
この時私は、1986年に一度諦めたものが、ついに実現できるかもしれないと感じました。
そして40年の時を経て、FM77AVの4096色モードをフル活用したアドベンチャーゲームを作ろうと決意したのです。
しかし、ただ一つのゲームを作るだけでは面白くありません。
実行コードを変更することなく、シナリオデータと画像を入れ替えるだけで様々なゲームを構築できるシステムを作る方がはるかに面白いと考えました。
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**同梱マニュアルについて**
このパッケージにはユーザーマニュアルが付属しています。
Adventure_Game_Builder107J.pdf
FM77AVディスプレイ用にビットマップイメージファイルを変換してフロッピーディスクに書き込む方法、ゲームシナリオの作成方法、チュートリアル、
そしてシナリオデータをディスクに保存する方法を説明しています。
このシステムが醸し出す懐かしい雰囲気を楽しんでいただければ幸いです。
*注:このパッケージには、XM7の実行ファイルやROMファイルは含まれていません。*
// KKTamu
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